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GX81マークⅡエアコンをレトロフィット使い修理

■2019/08/10 GX81マークⅡエアコンをレトロフィット使い修理
昨年ATF交換したGX81マークⅡのK様が「エアコンが効かなくなったから点検して下さい。」と。。。(ATは調子いいと聞き安心)
「R12ガスは機材も無いから出来ない」って言ったんだけど、、、やっちゃいました。

レトロフィットを紹介する前に、、、勉強した教科書を紹介します。
実戦で覚えるタイプなので、本当は勉強してないから綺麗でしょ?(笑)

GX81・・・教科書そのものでした。

エアコンサイクルの説明になりますが、、、飛ばし読んでも構いません。
エアコンの心臓部に当たるコンプレッサーの役割は、エバポレーターで室内の熱を奪って気化したガス状冷媒を液化させるために、圧縮することにより高圧にして送り出す
コンデンサーは、コンプレッサーから圧送された高温・高圧ガス状冷媒を冷却して液状冷媒にする。
コンプレッサーから吐出された冷媒ガスは約1.7MPa80℃程の高圧・高温状態で、この冷媒がチューブ内を通る間に冷却されて液化する。
レシーバーは、冷媒中のガスと液を分離させる。レシーバー内部には、冷凍サイクルの「ゴミ」や「水分」を取り除くために、ストレーナーと乾燥剤が封入されている。
サイトグラスは、冷凍サイクル中を流れている冷媒の状態を観察する「のぞき窓」である。
エキスパンションバルブは、①レシーバーを通ってきた高温・高圧の液冷媒を、小さな孔から噴射させることにより、急激に膨張させて、低温・低圧の霧状の冷媒にする。
②エバポレーター内における冷媒の気化状態に応じて冷媒量を調整する。(試験に出るかもね~~~)

機材も無いのにどうやって不具合箇所を見つけたのか、、、ブログ用に写真を撮りながら、もう一度点検を。

五感を研ぎ澄まし、、、配管を触り温度を確認するだけです。
エアコンサイクルをある程度理解していれば、熱い所・冷たい所が分かりますからね。
とはいえ、、、温度計で数字化して見て見ましょう。
レシーバーは、冷媒がチューブ内を通る間に冷却されて・・・入り口は温度が35度。

レシーバー内で、冷媒中のガスと液を分離・ゴミ・水分除去ですよね?冷却はしません。
出口が22度になっている事は異常です。

レシーバーよく観察して下さい。
エキパンの作用がココで行われ結露が出来てる、、、詰まってる証拠です。

エアコン効かない原因が分かったけど、R12ガス・機材がありません。
将来的にもレトロフィットして直す事を提案して修理しました。(で、ないと当店では作業出来ません)

電装屋にガス抜いてもらい作業します。
旧車のエアコン直すなら、、、出来る範囲でOリング交換したい。。。エバポレーター出入り口から作業。

エアコン修理した痕跡があり、Oリングも交換されていますが、、、今回も交換します。

レシーバー入り口は換えてないのかな?

懲りずに社外Oリング使う理由があります。が、既に文字数が多いので割愛。

レシーバーは純正部品が用意できた。

レトロフィットキットはデンソー製で。。。
R12のネジ式ポートをワンタッチカプラーに変更するだけ。。。セット内容はコレだけです。

フラッシングキット取り付けて、エアコンサイクル内の洗浄をします。

R12のオイルは134aガスに溶けにくいから時間も長く設定します。

エアコンサイクルの洗浄で、コンプレッサーオイルが70㎖抜けました。

とりあえず500グラムのガスを入れて、、、よさそうな数字です。

エアコン作動させて、、、圧力と吹き出し口温度見て、、、サイトグラス覗いて、、、ガス量を5グラム単位で調整すると、アイドリングでこの数字なら文句ないでしょ。

レトロフィットの注意点は、、、R12よりR134aガスは圧力が高くなるので、サイトグラスをよく見て冷媒量を調整します。
*先日のサバンナはレシーバー交換でサイトグラスが無くなりました。。。その場合は圧力と吹き出し口温度で管理するしかない。

結露しなくなりました。

レシーバ出口温度も高温になっています。

エキパンが仕事できるようになり、、、結露がココで出来ています。

何度まで下がるのかな~~~4度前後なら寒いでしょう(笑)

レトロフィットしたラベルはサービスポート周辺2か所に。

絶対に目につく場所でないと。

おまけの写真。

カラカラ音がするレシーバーからは乾燥剤が出てきました。
出てはいけない乾燥剤がレシーバーを詰まらせ、エアコンが効かなくなっていました。


K様。
寒いでしょ~~~。
また、何かあれば来てね。

先日告知しましたが、明日より夏休みになります。
未だ、紹介していない作業は休み明けから順番に。
何時、紹介できるか、、、楽しみにお待ちください。



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